甲武信ヶ岳 千曲川源流を辿って2017.6.3-4
十文字峠の石楠花が見頃を迎えているらしい。
今回は千曲川源流を辿りながら甲武信ヶ岳に寄って、十文字小屋でテント泊。
埼玉の自宅を3時半に出て、毛木場駐車場に着いたのは6時過ぎだった。駐車場は当然満車で手前の路肩に車を寄せて停めた。
此所は甲武信ヶ岳への登山口として千曲川源流遊歩道を辿りながら、傾斜も途中まではキツくなく登りやすいコースだ。
ただ、埼玉からはアプローチが長い。西沢渓谷から徳ちゃん新道と栃本から十文字峠(帰りは川又へ)は歩いたことがあるので、今回はこの道を行きたかった。
駐車場から歩き出して程なく行くと十文字峠への分岐を右に行く。
川沿いの気持ちの良い道を1時間ほど歩くとナメ滝がある。
少し広くなって休憩には良い場所。
川の音が心地よい。
コップが置いてあったが、この日は渇れているのか。
流れはもう少し下の方から始まっていた。
水源地標からは急登が始まり、20分程で稜線に着く。
此処から稜線を反対側に辿ると山頂へはもう一息。
山頂に到着。山梨側から登ってきた人達も合流して賑やか。
南方には富士山がくっきりと見える。
甲武信ヶ岳山頂を後にして20分程で三宝山に。此所は埼玉の最高峰。甲武信ヶ岳より8mほど高い。知る人の少ない地味な山です。
苔むした道に巨木。まさに奥秩父の景色です。
尻岩という巨石があった。自然の造形って面白いけど、そこに必ず名前を付ける人達も面白いね。
武州白岩山は登山禁止の様子。
陽当たりの良い処にはちらほら石楠花の蕾が見え始めた。
大山を越えて急坂を降ると栃本への分岐に出た。小屋はもう目の前だ。
期待通り十文字小屋の前は石楠花の群生が見事。
早速テントを張り、着替えを済ませたらやることはひとつ。
ビールでしょ。
前回泊まった時に小屋番さんに天婦羅を御馳走になり、今回お酒の差し入れを持っていったら、また「天婦羅あるよ」と戴いてしまった。山菜天婦羅とビールが合うこと..
夕食の鍋を作っていたら、また小屋番さんに呼ばれて小屋でご馳走になってしまった。持っていった酒まで呑んでしまいなにやってんだか.. 呑みすぎて反省..
翌朝は此処から毛木場迄降りるだけだ。
峠の分岐を左に行き十文字山の南面を降りていく。
コメツガの若芽。
八丁坂の急坂をつづら折りに降っていく。この辺りはとにかく苔が美しい。
ギボウシかな。
秩父から信州へと繋がる道で、栃本から川上まで一里毎に観音様が道程を見守っている。
此所は五の文字が消えて一に見えているが五里観音。
五里観音の手前から道は平坦になり、沢を渡って道は広くなる。
陽射しが眩しい。途中にテントを張りたくなるような広場があった。勿論禁止だけど。
駐車場に戻ってきた。
途中すれ違う何人かに石楠花の様子を聞かれた。 それを目当てに登る人が多いようだ。
新緑も美しくて、沢の音も心地よい。急登の苦労をすっかり忘れさせてくれるでしょうね。